インフルエンザには使用できない解熱鎮痛剤とは

冬に流行を迎えるインフルエンザは、近年春先などにも感染することがあります。通常インフルエンザは初期症状の段階で医療機関を受診し、適切な薬を服用することで症状を和らげていきますが、流行時期でない場合は、通常の風邪と間違えてしまうこともあり、家にある解熱鎮痛剤を服用することもあります。また、体がだるいためなかなか動けず、市販の解熱鎮痛剤を服用してしまうこともあります。

インフルエンザにおいて服用してはいけない解熱鎮痛剤があります。成分としてはアスピリン、メフェナム酸、ジクロフェナクナトリウムです。特にアスピリンは市販されている解熱鎮痛剤も含まれており、身近な存在でもあります。
これらの薬をインフルエンザに感染している時に服用してしまうと脳症や脳炎を起こす可能性もあります。

なお、イブプロフェンやアスピリンのような非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を服用しすぎてしまうと喘息や蕁麻疹が出てくることもあります。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)はステロイドを含まない薬ではありますが、神経細胞障害を引き起こしたり、血管内皮細胞障害をさらに悪化させたりすることもあり、特に子供の場合はインフルエンザ脳炎を引き起こす可能性があります。

インフルエンザかもしれない、という時は安易にアスピリンのような非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を服用せずに病院を受診し早めに検査を受けると良いでしょう。
特に子供の場合は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は禁忌の薬となっています。

インフルエンザの時に服用することのできる解熱鎮痛剤にはアセトアミノフェンがあります。
アセトアミノフェンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)ではないので、脳炎の心配は少なくなります。
ですが、インフルエンザは通常の風邪とは異なり、ウイルスによる感染症であるので過信せず、また、他の人への感染を防ぐためにもしっかりと病院で検査を行うようにします。

病院にはとにかく早めに行って検査する

インフルエンザの初期症状には、悪寒、急な発熱、頭痛などがあります。
インフルエンザB型の場合は咽頭痛や鼻水、腹痛から始まることもあり通常の風邪と間違えてしまうこともあります。
そのため家にある解熱鎮痛剤を服用してしまうことがありますが、非ステロイド性抗炎症薬の一つであるアスピリンは脳炎や脳症を引き起こす可能性があります。
特に脳炎を起こしやすい子供には禁忌の薬となっています。

インフルエンザはウイルスが原因であるので、病院で検査を行い陽性と判断されると抗インフルエンザ薬の服用を開始します。
この薬は症状が出てから48時間以内に服用しないと効果が出にくく、苦しい症状が長引いてしまうことがあります。
急に高熱が出た、悪寒がする、という時は必ず病院にて検査を行うようにしましょう。
病院の検査は簡易検査であるので、10分程度で結果を知ることができます。

なお、あまりに熱が高い場合は抗インフルエンザ薬と共にアセトアミノフェンの服用をすることがあります。アセトアミノフェンは非ステロイド性抗炎症薬ではないので、脳炎の心配はありません。
ですが、脳炎は薬に関係なくインフルエンザに感染した場合注意が必要な症状の一つでもあります。感染してから少なくても48時間は子どもから目を離さないようにしましょう。
アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤としての効果の他に、赤ちゃんにおいては解熱用坐薬として、子供用としてはシロップ剤として、大人では変形性関節症を和らげる薬として服用されることの多い薬です。
ですが、インフルエンザの場合は医師の処方を待ってから服用するようにしましょう。ウイルス性の感染症は急に症状が悪化することもあるので注意するようにします。