解熱鎮痛剤は他の薬と併用可能?

解熱鎮痛薬は頭痛や歯痛などの痛みを緩和することが目的として作られています。
痛みは原因がそれぞれ違い、解熱鎮痛薬で痛みが薄れても、その原因が解消されたわけではありません。
痛みはプロスタグランジンという物質が体内で作られ、神経系の痛覚を刺激し、同時に体温も上昇させます。

解熱鎮痛薬の主な成分はアスピリンやアセトアミノフェン、そしてイブプロフェンなどです。
この解熱鎮痛薬をほかの薬を併用すると、さまざまな問題が発生します。
葛根湯は身体に優しい薬といわれ、薬局などでも薬剤師が比較的安心な薬として紹介します。
葛根湯は風邪の引き始めの頭痛や発熱・筋肉痛などに効果がありますが、解熱鎮痛薬との併用には注意が必要です。

解熱鎮痛薬の成分であるイブプロフェンは、炎症を鎮めることで解熱作用をもたらします。
ところが葛根湯の場合は、身体を温め発汗を促し、余分な熱を体外に放出する働きをします。
葛根湯も解熱作用がありますが、働きが異なります。
この働きの異なる薬を併用すると、どちらの効果も十分に得られない結果になってしまいます。
解熱鎮痛薬と葛根湯のどちらが自分に合っているか、医師や薬剤師に相談してみることが良いでしょう。

また解熱鎮痛薬との飲み合わせで注意が必要なのが、栄養ドリンクです。
栄養ドリンクは身体を元気にすれば、それだけ早く痛みや熱を下げられると解熱鎮痛薬と併用される方が多いようです。
ですが、栄養ドリンクにはカフェインやアルコールが含まれています。
カフェインを含む栄養ドリンクを併用してしまうと、身体に不調が現れる可能性があります。
カフェインはPMSの症状や、頭痛を悪化させる心配や、胃や十二指腸が荒れて仕舞うことがあるのです。

薬の飲み合わせで注意するのは、病院で処方された場合でも同じです。
風邪を引いて内科を受診しながら、同時に耳鼻科や歯科にも通院していて同じ作用の消炎薬や鎮痛薬を処方されることがあります。
一般的に解熱鎮痛薬や咳止め、睡眠改善薬には良く似ている成分が含まれています。
これらを飲み合わせてしまうと、強い眠気やめまいなどを起こすことがあるので、医師や薬剤師に相談をしてください。

栄養ドリンクのカフェインとは飲み合わせが悪い?

上記の通り、解熱鎮痛薬とカフェインを含む栄養ドリンクの飲み合わせには注意が必要なのです。
カフェインはアルカロイドという窒素を含む化合物のひとつで、その機能は眠気を覚ましたりする覚性作用や疲労感の抑制、鎮痛・利尿効果・胃酸の分泌を促す効果があります。
脳の血管を収縮させる効果もあるので、血管が膨張するタイプの頭痛を改善させることが知られています。
また集中力を高めたり、交感神経を高めてエネルギーを産生し仕事の効率を上げる効果もあるので、風邪を引いたときに一緒に飲まれるのだと思います。
どうしても栄養ドリンクを飲みたい場合は、飲んでいる薬のことを薬剤師に話した上で、カフェインの入っていない栄養ドリンクがあるかどうか相談してみてください。
アスピリンはアルカリ性溶液に溶けやすく、酸性溶液には溶けにくい性質をもっています。
栄養ドリンクには酸性である炭酸が含まれていますので、アスピリンが溶けて体内に吸収されるのを阻害してしまいます。

カフェインを解熱鎮痛薬と飲み合わせてしまうと、返って症状を悪化させる場合があります。
カフェインが含まれる食品には栄養ドリンクだけでなく、日ごろ何気なく飲んでいるコーヒーやお茶などにも含まれるので注意してください。
他にもココアやコカコーラ(ダイエットコーラ)、そしてチョコレートにも含まれています。
お茶では緑茶だけでなく、ほうじ茶や番茶、玄米茶にも含まれていますので、薬を飲む場合には薬剤師に相談することでカフェインの含まれない飲み方が出来ると思います。
大人の適量とされるカフェイン自体の量も、1日に200mgから300mgといわれています。
それでも妊婦の方では量が変わりますので、病院などで相談してください。